広まちづくり新聞(ウェブ版)

2017年2月10日(金) 広まちづくり推進協議会(随時発行)

広の元気人を紹介

広の元気人「呉アマチュアマジシャンクラブ 会長 福間 義昭さん」

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 大正11年から広商店街で90年以上にわたって営業を続けている「ブティックふくま」。
 その3代目店主を営んできた福間義昭(84)さんは、知人の勧めで始めたマジック(手品)がきっかけで、
 現在ではアマチュアマジシャンとして、地域に笑顔と元気を届けています。

 84年間の人生で「今が最も幸せを感じることができる」という福間さんに、
 これまでの商店街人生を振り返っていただきながら、
 商店街から地域に活動の場を移してみて気がついたことを伺いました。

福間さんとは?
-福間さんのプロフィールについて少しお伺いしてよろしいですか。
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福間さん 60歳になるまで、この店の経営一本だけに力を注いでいたよ。
     体調管理にも気をつけて、50歳からは毎日、近くの神社の階段を上り下りしていたんで、健康には自負があった。
     ところが、60歳で心臓の病気を患ったときは「まさか自分が」という気持ちで信じれんかったんだけど。
     それからは店を息子に任せて、一線から退いたんよ。

-どうしてマジックを始められたんですか?
福間さん 仕事をやめてから始めたんだが、64歳だったある日、知人に目の前でマジックを披露されてねえ。
     それで私が興味を持ったもんだから、相手も「福間君もマジシャンクラブに入らないか?」と誘われて。
     それがきっかけで「呉マジシャンクラブ」に入って、マジックを始めたんよ。

-呉マジシャンクラブの会長さんなんですね。
福間さん そう。昔は会員が30名くらいいたんだけど、どんどん減って、いまではもう9名しか残ってないよ。

-それも寂しいですね。先ほども披露していただいたんですが、普段からよく練習されてるんですか。
福間さん マジックといっても、舞台でやる大がかりなものはできないから、目の前でできるテーブルマジックがメインじゃけど。
     毎月3回ほど呉の中央集会所で練習会があって、そこで道具を買うし、もちろん練習もする。
     あとは、県内へときどき有名なプロが教えに来てくれるから。
     実際にマジックを見て、自分でもできそうだったら、そこでも道具を買うよ(笑)

地域での活動
-地域でも幼稚園や小学校などでマジックを披露されているそうですが。
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福間さん そう。広地区の幼稚園や小学校でマジックを披露することもあれば、老人ホームや敬老会でやることもある。
     ほかにも、これは毎年になるけど、身体障がいのある方が集まった大会やクリスマス大会など。
     声をかけてもらったところに出張しているよ。
     あとは「広村を語る会」というのが広小学校で開催されていて。
     いろんな人が集まる中に、自分もマジシャンとして参加しているよ。

-衣装もあるんですね。
福間さん そうそう。鳩を隠さないといけないから(笑)
     年に何回か呉で開催される行事に参加していてね。この年になって文化ホールの舞台に立てるとは思わなかった。

-いろんなところでマジックを披露されてるんですね。子どもたちの前で披露するとやりがいは感じますか?
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福間さん うん。やっぱり子どもは反応が良いねえ。
     幼稚園でも、小さい子どもが「また来てね」と言ってくれるから、可愛いよね。
     でも一番喜んでくれたのは、子どもよりも幼稚園の先生かな(笑)
     店の前に立ってたりなんかすると、たまたま商店街を通りがかった子どもたちから「あっ、マジックのおじいちゃんだ」と
     声をかけられることもあったし。やっぱり声をかけられたら嬉しいねえ。
     老人ホームや敬老会なんかでも、同年代の方の前で自分が元気にマジックをして、
     それをみなさんが喜んでくれる姿を見ると、自分がこうして元気でいられることにものすごく幸せを感じるね。
     これまでの人生で今が最高だと思うよ。

寂しくなった商店街
-広のまちについてどう感じますか?
福間さん まち全体というよりも、広の商店街のことになるけど。
     昔と比べると、どんどんお店をする人が少なくなって、世話をする人も今では数えるくらいしかいない。
     それでも昔みたいに土曜市を今でも続けているのだから、感心するよ。
     自分は引退して、好きなことをやってるだけだから(笑)

-全国どこの商店街も人が少なくて困っているようですね。
福間さん そうだよ。スーパーが出来てから、そっちへ人が集まるようになったから。
     だから、市役所で何か行事やイベントがあって、商店街でも出来ることがあったら、声をかけて欲しいね。

-まちづくりの中で“商店街”の存在は大きいと思います。
福間さん 商店街でも地域のために、何か盛り上がるものを作って残したいという気持ちはあるし、考え(アイデア)もある。
     人やお金の面でなかなか自分たちだけで実現させるには厳しいというのが現状だけれども。
     もし何か自分たちが一緒に協力してできるのであれば、いつでも声をかけて欲しい。

-では、福間さんには、マジックを使ったまちおこしを何かお願いしましょうか。
福間さん いやいや。私のマジックは自分が好きでやっているだけだし。
     そんなテレビみたいに凄いものは出来ないよ(笑)

-これから広のまちがどのように変わっていって欲しいですか?
福間さん やっぱり昔ボンネットバスが通っていた頃のように、元気で活気のあるまちに戻って欲しいね。
     この商店街にも七福神の像やイルミネーションといった、形に残るものを残そうと努力はしているけど。
     ご存じないかもしれないけれど、商店街の北側にある交番の向かいに小さな神社があるんだけど。
     新しく作るだけでなく、そういった古くからあるものも活かしながら、商店街を元気にさせることができたら良いね。

-今後、どういったことを商店街でやっていきたいですか?
福間さん 商店街で出来ることといっても、最近ではお店をする人も少なくなったし、
      役員の数も減って、土曜市でもやるのが正直大変だと思う。
      でも、土曜市の時に一緒になって催し物をしてくれる近隣の大学生のみんなや、行政の方、あと地域の方と協力して
      800mもある商店街を使って、何か大きなイベントや形に残るものを残していけば、商店街も元気になると思う。
      繰り返しになるけれども、やっぱり昔のような元気な姿に戻って欲しいね。

編集後記
 今回、広商店街振興組合の岩見さん(H24.10 広の元気人に出演)に続き、広商店街から2人目の元気人として取材しました。
 何かに初めて取り組むきっかけ(動機)は、その時によって違います。
 ただ、本当に長く続けることができる秘訣は「自分がやりたい」という熱意を持つことで、
 福間さんの場合は、とりあえず始めてみたマジックが「楽しい」と感じて続けることができ、
 自分自身にとっての生きがいとなるだけでなく、「思いがけず」たくさんの人に笑顔や笑いを与えています。

 福間さんの生き方をヒントに、まずは自分が熱意を持ってできることを見つけることが、
 これからの人生を楽しくさせるスタートなのかもしれません。


2013年2月5日(火)紹介
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